【取材メモ】ユニオンライフ西榛名(グランツ榛名)別荘地

僕がよく足を運ぶ群馬県嬬恋村と同じ吾妻郡、嬬恋村よりも少し渋川寄りの吾妻郡東吾妻町大戸・萩生付近には、1970年代に開発された別荘地がいくつか点在している。大戸は古くは関所も置かれた宿場町で、今も街道沿いにはその名残を留めるものの、滞在型のリゾート地としての知名度はない。
南東方向へ10㎞ほど走れば榛名湖があり、その榛名湖を越えてさらに東へ進めば、群馬県を代表する温泉地である伊香保温泉がある。元々軽井沢の延長で開発された県最奥部の嬬恋村に比べれば、渋川・高崎市街へのアクセスは格段に良い。ただ標高が600~700mほどなので、分譲当時はともかく、今日の気候では避暑地と呼ぶには若干暑いかもしれない。
いずれにしても大戸周辺は宿場町の他は静かな山村集落があるだけで、別荘地として発展することはなかった。浅間山の北部、嬬恋村や長野原町周辺は戦前期から別荘地開発が進められており、「北軽井沢」の呼称から、なんとなく軽井沢の亜流のようなイメージに反し、意外と伝統的な別荘地なのだが、大戸を開発した業者は、1960~70年代の別荘地投機ブームに乗じて俄かに出現した、典型的な3流・4流の開発業者に過ぎない。結局その数社が投機目的の別荘地をいくつか開発しただけでブームは終焉してしまい、今もその当時の痕跡が残るだけである。

東吾妻町大戸の「磐梯観光オードランド別荘地」