空き巣に荒らされる

以前住んでいた横芝光町の分譲地で、先日立て続けに空き巣被害があったのでその報告
吉川祐介 2026.05.06
誰でも

千葉県横芝光町で借りていた借家を引き払い、茨城県鉾田市の別荘地に転居しておよそ1年が経過した。動画の題材にもした「5000円の廃別荘」は、先日から本格的に修繕作業に入り、何とか年内には寝泊まりできるレベルまで持って行きたいと考えている。一方、その廃別荘から徒歩5分もかからない隣の分譲地にある元借家は、僕が退去してからずっと放置されたままだ。

一時は大家、つまり所有者との話がまとまり、購入する予定だったこの借家だが、色々な行き違いで僕が買い取ることは叶わず、結局その資金を大洋村の今の自宅に回す形になったことも、すでに動画で説明している。もともと売却予定だったこの家が、今に至るまで売りに出されている気配もなければ、新たに入居者を募集している形跡もない。その理由については、僕は大家と連絡を取っていないので定かではない。

以前暮らしていた横芝光町の分譲地。入り口付近の2戸はともに空き家になっている

以前暮らしていた横芝光町の分譲地。入り口付近の2戸はともに空き家になっている

いずれにせよ、この借家に隣接していた僕の所有地はすでに知人に売却済みであり、たとえ売りに出されていたとしても、僕にはもう買う意思もない。しかし、分譲地の入口にあったこの家が空き家になってしまうと、周辺の草刈りを行う住民がいなくなり(居住中の家屋は奥に集中している)、防犯面で何か起きないかと不安を感じていたのだが、ついに恐れていた事態が起きてしまった。

異変を感じたのは、自分の所有地の処分のために片づけを行っていた際、ふと元借家の裏にある家屋の前を通った時だった。その家も、数年ほど前までは住民がいたものの、いつの間にか空き家となり、以降は人の気配もなかった。だが、道路に面した部屋の障子戸が異様にボロボロだったので注意深く窓を見てみると、ガラス切りで窓の一部が切り取られ、室内に侵入された痕跡があったのだ。

空き巣被害に遭った家の窓ガラス。ガラス切りで進入された痕跡が残る。

空き巣被害に遭った家の窓ガラス。ガラス切りで進入された痕跡が残る。

僕の家ではないので中を確認するわけにもいかず、具体的に何が盗まれたかはわからない。家主は留守がちな方で、挨拶程度の交流しかなかったため連絡先も不明だ。いずれにせよ、僕はまだこの分譲地内に1区画だけ所有地を残しているとはいえ、すでに自宅はなく、対策や警戒にも限界があると考えていた矢先、今度は僕が住んでいた元借家も含め、分譲地内の空き家や別荘計4戸が立て続けに荒らされてしまった。

被害に遭った空き家のうち、1戸は10年以上使用されておらず、僕がまだここに住んでいた頃に給湯器を千切って持ち去られたことがあった。どちらにしてもその給湯器は錆がひどく使える状態ではなかったが、窃盗犯は内部の銅製部品が目当てだったのだろう。今回は、その給湯器を盗まれた家が再びガラスを割られて侵入されたほか、荷物を何も残していないはずの元借家までガラスを切られて侵入されていた。

元借家。エアコンの室外機が持ち去られている。

元借家。エアコンの室外機が持ち去られている。

給湯器も外され、持ち去られていた。

給湯器も外され、持ち去られていた。

確認してみると、元借家と別荘からはエアコンの室外機や給湯器が外されて持ち去られており、あろうことか外水道の水栓まで外されていた。元借家の所有者に関しては、過去の諍いを考えると気の毒に思うかは複雑な心境だが、だからと言って侵入盗に荒らされてよいとまでは思わない。ましてや近隣の別荘に関しては、つい先日新しいオーナーが購入し、親子で草刈りなどをしていた矢先の出来事だった。

せっかく手に入れた別荘がいきなり荒らされてしまっては、合理性より感情や思い入れを優先して利用するものであるだけに、新オーナーさんの心が折れてしまわないか心配である。近所の方が空き家の異変に気付いた時点で通報し、警察による現場検証も行われたそうなのだが、一度検証後に窓を閉めたはずの空き家がまたしても荒らされた形跡があり、どうも数度にわたって狙われている模様らしい。

その近所の方も、近くの空き家の前に見知らぬ車が停まって、二人組の男が出入りしている模様を見かけたそうなのだが、怖くて咎めることもできなかったそうだ。

外されたアルミサッシ。

外されたアルミサッシ。

X(Twitter)でこの件を発信したところ大きな反響があり、リプライの中には外国人による窃盗を疑う声もちらほら見られた。ただ、別荘地における盗難事件の多発は今に始まったことではなく、僕が暮らしている大洋村でも、昔から放置別荘は多大な被害に見舞われている。僕の今の自宅も、入居時はガラスが割られ、室外機も盗難されていたし、周囲の廃屋もみな荒らされていた。

不在家屋が多い別荘地の盗難問題は、なかなか根本的な対策がなく、自衛ぐらいしかできることがないのが現状である。ひどい場合は窓のアルミサッシまで持ち去られてしまうため、そうなると室内は風雨に晒され、空き家の劣化は加速度的に進んでしまう。管理別荘地には管理費を巡るトラブルなどの深刻な問題もあるが、無管理別荘地のリスクは何と言ってもこの盗難と、管理放棄がもたらす住環境の荒廃に尽きる。

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