サブリース銀座

1年ぶりに仕事で三重県の津市を訪問した。今回は一人だったので、官庁街近くにある1泊3150円の和室の旅館を予約していたが、昨年6月に妻と訪問した際は、津新港近くにある1泊5000円ほどのホテルを利用した。いずれにせよ三重県はホテルが全般的に安めで、訪問するまでの交通費や時間を要する分、ホテル代の安さでバランスが取れるので助かっている。
さて昨年泊まったそのホテルの近くに、いわゆる「レオパレス銀座」があり、以前ちらっと見に行ったことがある。レオパレス銀座とはその名の通り、レオパレスのサブリースアパートが集中的に展開されているエリアのことで、レオパレスに限らず、同様のサブリースアパートの販売業者に狙い撃ちにされたエリアは全国各地にある。

津市末広町・中河原・住吉町に点在するサブリースアパート

大東建託のアパートもあるが、大半はレオパレスが施工したものだ。
NHKの「クローズアップ現代」で、サブリースアパートの急増と、その問題が報じられたのは2015年5月11日。サブリースアパート業者の営業社員より、広大な農地の一部に、相続税対策としてアパート建築を勧められ、数千万円の建築費を投じて建築したものの、満足に入居者も集まらず、当初の「家賃保証」も反故にされて減額され、契約トラブルが頻発している実態を伝えたものだ。
埼玉県の羽生市では、地域の活性化のために市街化区域の拡大を行ったところ、この手のサブリースアパートばかりが急増してしまい、空室が増加して、かえって地域のスプロール化を招いてしまったということで、再び規制を強化したという。
それから10年以上経過し、近年ではサブリースアパートに絡む問題を見聞きする機会が少なくなっている。さすがに飽和状態となったのだと思うが、サブリースという仕組みそのものがなくなったのではない。レオパレスは2018年に発覚した施工不良問題以降、一時は新規の受注を停止していたので、近年の着工数は極めて少なくなっているが、業界最大手である大東建託のアパート着工数も、2010年代半ばと比較して減少傾向にある。